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サイトーアートブログ

風景画家サイトウケイの絵の見方、描き方、アイデアの源。

水曜日, 3月 10, 2010

高山登展@宮城県美術館

久々に美術館行きました。2月27日ですが、宮城県美術館でやっていた高山登展を見てきました。
結論から言えば、高山登いまいちつまらない感じ。
枕木を使ったインスタレーションの人だが、落ちのない話のようなインスタレーションだった。記録映像を見ると、土にぶっさした枕木をドミノ倒しするシーンとかあるが、それがインスタレーションとうまくつながっていない。ここちょっといじったら「なるほど!」とか引き出せるんじゃないかと思ったりして。

住宅地でインスタレーションしてる記録映像で、ゴミ集積所から水をじゃんじゃん流れ出させて、車で通る人を戸惑わせているシーンはおもしろかった。

こういう記録映像とか見ているとなんかばかばかしいことを大々的にやってみたいという願望はわいてくるのだが、これもなんか惜しい。ちょっと工夫すれば格段に面白くなるんじゃないか?いや、ちょっと言い過ぎたかな。

今日はちょっと辛口だなー。まあこれは「書きぞめ展」のせいなんだけど。
「宮城県・仙台市小中学校児童生徒書きぞめ展覧会」というのがやっていて、明日が最終日なわけ。しかも、この土日は割引料金になっているという、なんとも無駄に人が増える仕組みになっていて、親子連れが異常に多かったのです。テンションだだ下がりなんです。

でもまあ、高山登展は抽象のせいか、子供は入っていなくてちょっと落ち着けた。

で、前回は時間がなくていけなかった佐藤忠良記念館と常設展に、あまり期待せずに挑む。
佐藤忠良って、タダヨシって読むんだろうとずっと思っていたが、よく見たらChuryoってサインしてある。チュウリョウ?親が読み間違えたのかねえ。
人物ばかり塑像でつくっている具象塑像の大家らしい。小さめの作品がおおく、全身像も150cmくらいしかない。でも、小さい作品、とくにこ子供の仕草が伝わってくる作品がいい感じだった。動きやストーリーを感じるというか、卑近な例で言えば一こま漫画みないなニュアンスがおもしろい。同じようなスタンスで大きめの作品もあるが、油絵で漫画を書いたようでいまいちいただけない。忠良さんには小さい一コマ漫画的塑像をもっとみせて欲しいと思った。テンションあがった。

常設展は、もっといけてるんじゃないか。と、期待を取り戻しつつ向かう。なんか建物が入り組んでいて迷う。いったん外に出てうろうろしてから常設展示場にたどり着く。

小企画が「紺野恆 - 抽象彫刻のパイオニア - 」という展示。
最初の作品から「あ、おいしい!」と思ってしまった。

作品のパターンは、キャンバスにスライム状の平べったい物体がいくつか浮き上がらせて設置してある感じの作品とか。和紙を使ったモービルみたいな作品、同じく和紙を使って紙製の卵パックみたいな形にしてある作品など。
どれも「おいしい」作品・作風・技法だ。
これは大当たりだ。気に入った。

常設展には堀内正和の”のどちんこ”も展示されていたし、高橋由一からはじめて、初期の日本油絵画家の作品、日本の巨匠系の人たちの作品、クレーとかカンディンスキーなど。いい品揃えだった。がんがんテンションあがる。

久々に、ネームプレート見ずに部屋を回って画家を当てるゲームとかやっちった。
ちょう楽しい。こどもが美術館で騒いでいても全然むかつかない広い心を手に入れた。

やっぱ美術館っていいですね。

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